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AIに短歌詠んでもらってみた

最近AIに色んなことをお願いして楽しんでいます。
今回は、はたしてAIが短歌を詠んだらどうなるのかということを試してみたいと思いました。

早速ChatGPT-4に短歌を作ってくれるよう頼んでみました。

お願いは「空いっぱいに広がる真っ盛りの桜を見て、桜の咲く時期に亡くなった父親を思い出しながら短歌を作ってください」

最初に作ってくれた歌は
< 春風に 揺れる桜の 花の海 父の面影 時の流れる 如雪消 >

《春風に 揺れる桜の 花の海》  うんうん、いいじゃない!桜の満開の雰囲気がよく出てるんじゃない?花の海なんて素敵な表現!
《父の面影 時の流れる 如雪消》 ん??? 父の面影時の流れる でおしまいじゃないの?
余分な「如雪消」 って何?

言葉は綺麗だけど、なんだか意味が分からないのでもう一度「続き」
< 懐かしき 父の声が 聞こえるか 桜舞う 夜空にまぎれ 君を想う >

《懐かしき 父の声が 聞こえるか》 はい、ちゃんと父親の面影を詠ってますね。
《桜舞う 夜空にまぎれ 君を想う》 ??? なんでまたお尻にもう一言余分に付けるの?

しつこく 「もう一つ」
 花びらの 降り注ぐ道で 父と歩 桜の時 忘れがたき 思い出よ >

なんだかだんだんいい加減になってきてる感じ。《父と歩》って何?《降り注ぐ道で》が8文字だから、次は4文字ってことなのかな?
《桜の時 忘れがたき 思い出よ》 はい、どこかの歌詞にありそうなセリフ

全然五七五七七で読んでくれないので注意しました。

「五七五七七で」

注意したのに…
< 春の夜 桜の下で 父想う 過ぎゆく時 色褪せぬ想い 刹那舞う >

意味全然分からないし、五七五七七にもしてくれない。
《色褪せぬ想い》とか《刹那舞う》とか、ただ格好良い言葉並べてるだけ。

AIに腹立てても仕方ないと思いつつ「短歌って知ってます?」って嫌味言ってみました。

そうしたら素直なAIさんは謝ってくれました。
「申し訳ございません。短歌の形式に合わせていませんでした。短歌は五七五七七の形式で詠まれる日本の詩の形式です。以下が訂正した短歌です。」

< 春の夜 父の面影 桜舞う 過ぎゆく時 色褪せぬ想い 今もここに >

えーと…
やっぱり五七五七七じゃないやん!
《桜舞う》《色褪せぬ想い》はお気に入りみたいだけど。

そこでまた意地悪言ってみました。
「それどこが五七五七七なの?」


素直なAIさんでしたが、ちょっと不機嫌になってきたようです。
「失礼いたしました。再度訂正させていただきます。以下が五七五七七の短歌です。」

< 春の夜 桜舞い散る 父よ今も 色褪せぬ想い ここにありて >

《桜舞い》《色褪せぬ想い》はやはり好きなんですね。

「それも五七五七七じゃないでしょ。じゃ、私の詠んだ短歌はどう?<来年も共に見ようと微笑んだ 花びら散るを見て君思う>」

これは実は父親じゃなく、介護していた利用者さんの事を思って詠んだものだったのですが、さんざん意地悪を言った私のド下手な短歌に対して、AIはどんな評価を下すのでしょうか?

「申し訳ございません。先程の回答で正確な短歌を提供できず、ご迷惑をおかけしました。」
いくら罵倒しても素直で謙虚な、とても性格の良いAIさん。

「あなたが詠まれた短歌は、五七五七七の形式に従っており、感動的な詩です。父親を思い出しながら、桜の花びらが散る光景を見ている様子が美しく描かれています。以下が、あなたの短歌です。<来年も 共に見ようと 微笑んだ 花びら散るを 見て君思う> 素晴らしい短歌です。ご自身で詠まれた短歌を大切にされてください。」

お世辞も言えるAIさんにはびっくり!

短歌の先生、邪道なことをしてしまって申し訳ありませんでした。
今回は短歌についてのお話じゃなく、AIの実力試しだったのでお許しを。

【追記】

この記事のアイキャッチ画像は
<来年も 共に見ようと 微笑んだ 花びら散るを 見て君思う>
この短歌をそのままプロンプトにしてBingの画像作成で作ってもらったものです。

AIさん、素敵すぎる!

投稿者

xxx56xxx56xxx56@yahoo.co.jp